新たな医学体系の構築に向けて
統合医療の本質・可能性探る


2004年9月23日(木)〜9月28日(火)迄の6日間、 イギリス・オックスフォードで第4回「JAFRA日本食品機能研究会ワークショップ〜JAFRA WORKSHOP IN OXFORD 2004 」(主催:JAFRA日本食品機能研究会)が開催された。日本をはじめアジア、ヨーロッパ各国から100人を超える参加者を迎え、統合医療の可能性を探った。

今や統合医療の時代が開かれようとしている

同研究会では、これまでにUSA(ロサンゼルス)、UK(ケンブリッジ)、GR(ベルリン)でワークショップを開催、ホリスティック医学、シュタイナー医学、ホメオパシーなどさまざまな代替医療を取り上げ好評を博してきた。今回は、イギリス・オックスフォードで、ガンの温熱療法、虹彩学的アプローチ、インドの伝統的治療アーユールベーダ、ガンの免疫療法、ガン患者に対する心理的アプローチなどに関する講演を行った。

開会にあたって、日本食品機能研究会の帯津良一氏は、「20世紀末に起こった補完療法の流れは、年々その水嵩を増し、今や統合医療の時代が開かれようとしている。そのためにも、まず統合医療の本質を正しく理解しなければならない」と挨拶。

続いて、以下の講演が行われた。

1)ω3脂肪酸は予防維持薬となるか?
Mehar S. Manku博士(Laxdale Ltd.)

審査の厳しい学術誌に270を超える論文を発表しているマンクー博士は、ω3脂肪酸の栄養補助食品としての、また特別に医薬品としての用途を要約。

2)免疫系モニタリングと癌の免疫治療
J. Hinrich Peters教授(ゲオルグオーガスト大学=ゲッチンゲン)

樹皮状細胞を使用した治療に、NK細胞の適用と他の既知の治療を組み合わせることについて発表。

3)癌患者のための精神腫瘍学的治療法


患者個人としてのプラス面の潜在能力、個人的性格、能力、モチベーションを理解し、患者が自分の長所を発見できるようにサポートする、という全人的癌治療において、健康創成論的な意味でリソースを活性化させることが重要である。この理論から、精神腫瘍学的治療法の最も重要な側面を講演。

4)癌治療における温熱療法
Holger Wehner博士(フォン・アルデンヌ・クリニック)

温熱療法ドイツ学会会長、クリニックの主席医師としての経験から、全身温熱療法など温熱療法の経験に裏付けされた理論と実際を講演。

5)アーユルベーダにおける癌治療
Mauroof M. Athique博士(アーユルベーダ大学=イギリス)
アーユルベーダは、癌が力を得て増殖しない体を作るのに役立つ処方を提供していること、常に存在する癌の危険性を前に勇気を持つよう励ます理論を与えてくれることを強調。

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