玄米の豊かな恵みと風味をそのままに!玄米スープ〜第32回「健康博覧会」セミナー
2014年3月12日(金)、東京ビッグサイトで、第32回「健康博覧会」が開催された。同展示会のセミナーから、まつや鰍フ「玄米の豊かな恵みと風味をそのままに!玄米スープを徹底解説」を取り上げる。


敬遠されがちな玄米をスープとして開発

まつや鰍ヘ新潟県で107年の歴史を持つ米粉製造企業で、これまで和菓子や食品の原材料を提供してきた。ここ数年は一般消費者向けの商品開発や販売を行っているという。同社が、今年1月に開発したのが「玄米スープ」。

玄米は白米と比べ栄養価が圧倒的に高く特にビタミンB群やミネラル、食物繊維が豊富。しかしながら、炊飯に手間がかかる、食感が悪い、特有の風味が苦手、よく噛まなければ栄養が吸収されない、家族が嫌がる、などの理由から敬遠されている。

同社では、玄米の恩恵を余すところなく消費者に届けたいという想いから玄米スープの開発に着手したという。

アルファ化の違いで食感に差

「他には無い玄米食を」をキーコンセプトに、原料は100%新潟産のコシヒカリを使用。一切精米しない玄米を丁寧に水洗いし、お粥に近い水分量で強い圧力をかけながら一気に炊飯する。

この玄米を一瞬で乾燥させると玄米の豊富な栄養素がすべて封じ込められた玄米パウダーになる。これを粉砕し調味料で味を整える。

アルファ米という言葉がよく知られるようになったが、これは炊飯のこと。お米のままはベータという。

アルファ化されたものを乾燥・冷凍保存し、再びお湯をかけて解凍すると消化の良い状態で食べることができる。現在はどの程度アルファ化されているか測定が可能になっているという。

一般的に炊飯器で玄米を炊くと約85%アルファ化、白米では約88%アルファ化が起こる。このアルファ化の違いが食感、硬さ・柔らかさに比例するという。

玄米に含まれる栄養成分はそのまま

同社の玄米スープは98%アルファ化が起こる。これにより、玄米の旨味を逃さず、とろみのある食感で食べられるようになる。さらにこれに食物繊維とコラーゲンを添加し、美容食として仕上げたという。

1食あたりのカロリーは約100kcal、ちなみにコンビニのおにぎりは平均約200kcalである。玄米はビタミンミネラル、食物繊維など豊富だが、さらに食物繊維3.5g、コラーゲン3.000mg配合した。食物繊維については白米の10倍含まれているという。

炭水化物抜きダイエットの危険性

健康な成人男女15人に、28日間夕食を玄米スープに置き換えた実験では、少ない人で1.7kg、多い人で2.8kgの減量となった。肌荒れ等の悩みもほとんど報告されなかったという。

近年、炭水化物抜きダイエットが流行っているが、危険性も指摘されている。玄米スープによるダイエットであれば炭水化物で腹持ちもよく、代謝を下げず、低血糖を起こさない。ストレスなく実践できるのではないかとした。


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