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 マリーゴールド

 抗炎症・鎮静作用で優れた働き

 高齢者の失明原因の黄斑変性の改善などでも期待

マリーゴールド(Marigold)は、ラテン名Calendulaのキク科の植物です。Calendulaという名は、花が咲く時期である「calends」(毎月第1日)に由来しています。

マリーゴールドは、高さ60cmほどに成長し、5月から7月頃まで花を咲かせます。地中海地域の国々が原産ですが、北米からヨーロッパにかけて広く生育しています。

エジプト、ギリシャ、アラブ、ヨーロッパでは12世紀頃から、乾燥した花弁が、料理の味や色付けでサフランの代わりとして使われています。

花弁はクリームやオイルなどで、解熱や生理不順解消の薬用として用いられています。また、花の匂いが強いことから、防虫剤としても使われてきました。

マリーゴールドは抗炎症、抗カビ、抗ウィルス、鎮静の作用があることから、アメリカで、19世紀頃から医師たちが、胃潰瘍や肝臓障害、傷ややけどなどの皮膚障害の治療に使用しています。

マリーゴールドの成分には、トリテルペン、5環性アルコール、ブレイン、アミジオール、α/βアミリン、フラボノール配糖体イソケルシトリン、ナルシッシンなどがあります。

また、抗酸化作用の高いカロチノイドも多く含まれています。活性成分については、トリテルペンがかなりの抗炎症作用を示すものと考えられています。

オーストラリアで1997年に行われた研究では、マリーゴールドの花を使った製品20種から1,200見本の脂溶性成分について分析した結果、それらの成分が体の各部の皮膚にできた炎症を45〜73%まで鎮めることが分かりました。

1996年にブラジルで行われた、水溶性/アルコール・ベースのマリーゴールド・エキスを調べた研究では、アルコール・ベースのエキスがやけどや皮膚の病変、潰瘍に有効性があったことを発表しています。

また、UKで行われた研究でも、水溶性エキスが微細血管の数を増やし、接合組織の修復・成長を促進させたことを報告しています。健康体被験者5人の傷の回復度を調べた研究では、マリーゴールド・エキスが回復期間を16%(3、4日)早めたことが明らかになっています。

この他、マリーゴールドから取り出した天然色素のルテインが、黄斑色素を増加させたことが報告されています。黄斑色素は、高齢者の失明の危険性を高める黄斑変性(AMD)を防ぐとされています。オランダの研究者グループが、男性被験者8人にルテインを1日10mg、12週間与えたところ、全員の黄斑色素の血漿中濃度がかなり高くなったといいます。

ドイツでは、Commission E(※日本の厚生省に相当)がマリーゴールドの内用、外用どちらにおいても皮膚や粘膜の抗炎症作用を認めています。

副作用に関して、詳しいことはまだ不明で、重大な症例報告はなされていませんが、キク科植物であることからアレルギーのある場合は、使用には注意を要します。専門家はハーブ・ティー、チンク剤の形での小さい子どもの使用は薦めていません。

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