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食養セミナー「玄米力・腸能力・酵素力」

2010年4月14日(水)、食養セミナー「玄米力・腸能力・酵素力」が開催された。講師は「玄米力・酵素力」(マイ・ブック新書刊)の著書である真山政文氏。食に関心のある多くの参加者が熱心に聴講した。

糖尿病、食事改善と運動がきめ手

糖尿病あるいは糖尿病予備軍が増えている。今や小学生までも糖尿病を発症する時代、高校生に至っては10人に1人が高血糖と診断されている。
セミナーでは、真山氏が糖尿病に良い食事療法を紹介。同時にそれは、高血圧、ガン、肥満、鬱、ストレスなど、ほとんどの病気にも良いと述べた。

実際に、食事療法で末期がんが改善された事例もあり、真山氏自身も玄米食で健康を取り戻したことから、現在の講演活動や執筆活動を行なっているという。

糖尿病には、先天的なもの(1型)と、膵臓にあるランゲルハンス島の肥大が原因で後天的に生じるもの(2型)のと2種類ある。糖尿病患者の9割以上が2型といわれている。

いずれにせよ不要な油、コレステロール、トランス脂肪酸、動物性脂肪、果糖などが細胞膜にたまり、燃えにくくなった細胞が増えることから、ランゲルハンス島が肥大化、糖尿病などさまざまな病気を引き起こす。そのため、糖尿病の改善にはインシュリン注射ではなく、食事改善と運動しかないと真山氏は断言する。

ポイントは油とビタミンB群

また、食べ合わせも大事で、肉を摂る場合は、ペクチン、マンナン、グルカンなどを一緒に摂ると良いと述べた。

ペクチンは主にジャガイモやリンゴに多く含まれる。ヨーロッパの人々では、肉を摂る際、副菜にジャガイモを摂ることが良く知られる。

マンナンはこんにゃくや味噌などに豊富に含まれる。最も多いのは酵母。ドイツでは肉を食べる際、ビールを大量に飲むが、理にかなっている。 ただ、日本のビールについては、地ビールに酵母がかろうじて入っている程度という。

グルカンはキノコ類に豊富に含まれる。キノコにはβグルカン、玄米にはαグルカンが含まれ、両者とも脂肪の吸収、吸着、沈殿を妨げる働きがあるという。

脂肪を燃やすビタミンB群

またビタミンB群も重要。ビタミンB12が欠乏すると体内に中性脂肪がたまりやすくなる。積極的に摂れば燃焼効果が高まる。ビタミンB群を豊富に含むものは玄米、カボチャ、小豆など。

一方、体内のビタミンB群を減らすのは、白砂糖や果糖。かりんとうやドーナツなど、油で揚げた物もよくないという。
揚げて酸化した古い油はトランス脂肪酸に変わり、細胞にこびりつく。ポテトチップスやカップラーメンなどその典型で、アメリカではフライドポテトが学校給食で食べられていたが、今では禁止されているという。

ビタミンBはかつおぶしに多い。Bはナイアシンとも呼ばれ、自律神経の安定に役立つ。 ビタミンB12はレバーや海藻、スピルリナなどに豊富。昆布や海藻は甲状腺ホルモンの分泌を活発にし、脂肪の燃焼を促す効果も期待できるという。

トランス脂肪酸の弊害

現在、問題視されているトランス脂肪酸だが、マーガリンやショートニングに多く含まれる。トランス脂肪酸が大量に含まれる食品は専門家から「食べるプラスチック」と呼ばれているという。ドイツではすでにマーガリンの使用が禁止されている。

油脂はリノール酸を豊富に含む紅花、コーン、オリーブ、米ぬか、シソなどのオイルがおすすめ。また、胡麻を大さじ3〜4杯摂れば、一日に必要な油分はカバーできるという。

体内に余計な油をためない、血液をきれいに保つことが糖尿病だけでなくあらゆる病気の予防につながると真山氏はいう。運動で血液循環を促し、ビタミンB群を補い余計な油を摂取しない、野菜などで他のビタミン類やペクチン、マンナンなどを補えば糖尿病は薬なしで治せる、と述べた。

また、病気が治る、治らないの決定的な違いは体温にあると付け加えた。平熱が35度台という人も近年はめずらしくないが、内臓に十分な血液が流れていない証拠で、体温を上げると免疫や酵素の働きが良くなることが報告されている。
玄米を中心とした日本古来の伝統食を摂り、適度な運動で体を冷やさない工夫が重要だとまとめた。

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