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 クルクミン

 胆汁を促し、消化器系の働きを強める

 ターメリックの主要活性成分、代替療法の有力素材に

クルクミン(Curcurmin)はターメリック(うこん)に含まれる成分(色素)で、カレー粉に使用される原料としてもよく知られます。ターメリックは、インド古代医学体系のアーユルベーダや中国伝統医学で薬効ハーブとして古くから用いられてきました。

このターメリックの主要活性成分がクルクミンです。最近では、欧米の研究機関もクルクミンの作用に注目し、多くの研究が行われています。

クルクミンは、胆汁を促し、消化器系の働きを強めることが分かっています。動物実験で、胃液など消化液の分泌を高め、ストレスなどで胃や腸壁に起こる炎症を防ぐことが明らかになっていますが、こうした抗炎症作用により、変性関節炎やリウマチ関節症などへの有効性も報告されています。

また、クルクミンは、動脈硬化に対してもその有用性が報告されています。動脈硬化の要因の一つに、酸化したLDL(「悪玉」コレステロール)が血管の壁に蓄積され、プラークを形成することが指摘されていますが、クルクミンがコレステロール値を抑え、LDL酸化を防ぐことが動物実験で明らかになっています。

クルクミンは心臓の健康維持に役立つことが報告されています(Nutrition Research誌2014.10月号)。Korea Food Research Institute、Korea Institute of Toxicology研究者チームによるもので、ニュージーランドシロウサギを2群に分け、1)通常食、2)高コレステロール食+0.2%クルクミン、3)高コレステロール食に割り付けたところ、2)群は3)群に比べ、総コレステロール、LDLおよび酸化LDLコレステロールがそれぞれ31%、30%、67%減少。また、トリグリセリド値は41%低下したことが分かったといいます。

また、研究室で培養したメラノーマ細胞に対するクルクミンの有効性を調べた研究では、クルクミンは細胞の増殖を抑えただけでなく、アポプトシスと呼ばれる細胞死を誘発したことを明らかになっています。Cancer誌に掲載された研究によると、クルクミンをメラノーマ細胞に与えるほど、細胞死の割合も増大したといいます。さらに、細胞の再生を阻んだことも指摘されています。

クルクミンのアルツハイマー病に対する有用性も報告されています。遺伝子操作を加えたマウスを対象にしたUCLA-Veterans Affairs研究によると、クルクミンはアルツハイマー病患者の脳に見られる独特のタンパク質、ベータアミロイドの蓄積を阻害したといいます。

研究者グループは、クルクミンを他のアルツハイマー病治療薬と比較したところ、効能の点で匹敵、あるいは勝っていたことが分かったといいます。クルクミンは分子量が低いため、血液脳関門を突破し、ベータアミロイドと結合できると考えられています。

この他、クルクミンが糖尿病予防に役立つことも報告されています(Molecular Nutrition & Food Research紙2008.5月号)。Sunchon National University、Columbia Universityなどの研究者グループは、db/dbマウス(糖尿病マウス)とdb/+マウス(非糖尿病マウス)を使って、カークミンの影響を分析。マウスにはカークミン(0.02%)を混入したエサ、混入しないエサのどちらかを6週間与えた。

この結果、カークミン群では混入しない対照群に比べ、グルコース値が低く、体重増加も少なかった。また、糖尿病マウスを分析した場合、カークミン群は対照群に比べ、肝臓のグルコキナーゼ酵素の働きが活発だったことが分かったといいます。グルコキナーゼは、グリコースをグリコーゲンに変換する役割を担います。

クルクミンについて、重篤な副作用の報告はないが、血液をサラサラにする作用があるため、warfarin、aspirinのような抗凝固薬とは併用しないよう忠告されています。

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