2月11日、りんどう湖ロイヤルホテル(栃木県)で「プロポリスの研究をすすめる会」研究者講演会が開催された。当日、4題の講演が行われ、ブラジル産プロポリスの品質評価など最新の研究成果が報告された。
複合成分により相乗作用、活性酸素消去や肝保護機能
当日行われた講演は、「ブラジル産プロポリスの品質評価について」(緑川淑:日本プロポリス(株)品質管理室)、「ブラジルのプロポリス生産地を訪ねて」(門田重利:富山医科薬科大学 和漢薬研究所 科学応用部門 教授)、「私たちのプロポリス研究の概要」(Arjun H Banskota:富山医科薬科大学 和漢薬研究所 科学応用部門 助手)、「ブラジルプロポリスについての講演内容及び最新の研究について」(松繁克道:薬学博士)の4題。
この中で、松繁氏は「日本で前立線がんや乳幼児のアトピーや増えているが、公害がもたらす活性酸素が関与している」とし、プロポリスの活性酸素消去能について説いた。また、日本で40%近くが禁煙しているにもかかわらず、肺がんが増加傾向にあることを指摘、プロポリスの肝保護作用についてもふれた。
また、会場からの「プロポリスの中でとくに有効とされる成分を単一で摂る場合と複合して摂る場合とではどちらが効果が際立っているか」との質問に対し、「複合的に摂ることが薦められる。ドイツでは有効成分を薬として精製しないで、複合的なエキスの形で用いる場合が多い」(松繁氏)と答えた。
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