2005年3月16日(木)〜18日(金)の3日間、東京国際展示場「東京ビックサイト」で「健康博覧会2005」(海MPジャパン)が開催された。国内外から健康食品、ダイエットフード、受託製造などに関わる企業530社が出展。プレゼンテーションセミナーでは、健康素材の機能性報告などが行われ、業界関係者や一般来場者の関心を引いた。
日本の伝統素材・納豆をベースにした「NKCP」が海外組から注目
プレゼンセミナーでは、各出展企業が自社の扱う機能性素材などの最新報告を行った。3日間通して、D-フラクション、オリゴペプチド、CoQ10、桑葉、ベニクスノキタケ、メシマコブ、NKCP、ルンブルクスルベルス、明日葉、CPLなどの健康素材の機能性が報告された。
同展示会は、国内外から530社の企業・団体が出展。このうち、中国、韓国、台湾、オーストラリア、スペインなど海外から8カ国・38社が出展したが、
機能性素材の中でも、とくに日本人の長寿体質を支えてきた伝統食素材である納豆をベースにした「NKCP」などが海外組から注目を引いた。
精製ナットウ菌培養物「NKCP」の作用についてプレゼンを行った大和薬品鰍ナは、NKCPの主成分であるバチロペプチダーゼの有用性に関して報告。
バチロペプチダーゼは、納豆菌から分泌されるプロテアーゼの一つだが、同じプロテアーゼの抗血栓作用で知られるナットウキナーゼ(サブチリジンプロテアーゼ)とはアミノ酸配列および遺伝子情報が異なることが明らかになっている。
NKCPの主な特徴は、ナットウキナーゼの血栓溶解作用に加え、血栓形成抑制(抗凝固)や血液流動性改善作用を有することであるという。血液流動性改善に関しては、健康な成人ボランティア13名にNKCPを1週間経口摂取(250mg〜500mg/日)させたところ、線溶活性の上昇が認められたという。