2005年「特定保健用食品」市場6,299億円、
対2003年度比で11.1%増


先頃、(財)日本健康・栄養食品協会は、2005年「特定保健用食品」市場規模が推定で6,299億円に達すると公表した。前回調査(2003年度)の推定規模5,669億円に対し、11.1%増となった。調査は、2005年11-12月に特保食品表示許可取得企業の569品目を対象にアンケートを行い、市場規模など割り出した。



整腸関連に代わり、中性脂肪・体脂肪関連が伸び

特定保健用食品は、生活習慣病のリスク軽減を目的に開発された食品で、1991年(平成3年)に、厚生省(当時)が健康への有効性を具体的に食品に表示することを許可(特定保健用食品制度)。
平成18年3月現在で、581品目が認可され、整腸関連、コレステロール関連、血圧関連、ミネラル関連、骨関連、血糖値関連、中性脂肪・体脂肪関連など11項目の健康表示が許可されている。

健康食品の普及啓発活動を行う(財)日健・栄養協では、1997年以降、隔年ごとに特保食品の市場規模調査を実施。 今回、2005年11-12月に、特保食品の表示許可取得企業に対し、2005年度品目別販売見込み、販売経路別売上げ構成などについてアンケートを行なった。 回答があったのは、許可取得商品569品目(平成17年12月)のうち426品目(74.9%)。
結果、2005年度の特保食品市場規模は、メーカー希望小売価格換算で6,299億円と推定、前回(2003年度)調査の市場規模5,669億円に対し、11.1%増であることが分かった。
売上げの伸張が目立ったのが、中性脂肪・体脂肪関連の38.6%増(246億円)、歯関連の19.4%増(156億円)、コレステロール関連の10.7%増(114億円)。
市場構成比については、整腸関連が58.8%(3,706億円)と最も多く、次いで歯関連15.3%、中性脂肪・体脂肪関連14%となった。


特保食品市場は、整腸関連が市場拡大の牽引役となっていたが、2003年頃より縮小・微増傾向を辿り、代わって中性脂肪・体脂肪関連やコレステロール関連の伸張が目立っている。今後は、血圧関連の成長が予想されている。

特保食品は、2001年4月の保健機能食品制度の施行で、栄養機能食品とともに保健機能食品に包含。2005年2月には「条件付き特定保健用食品」なども導入されている。


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