そしてこの「二次機能や五感栄養」に特に働きかける食事がまさに「おやつ」なのではないか、と矢澤氏は話す。
海外ではおやつを「ヘルシースナッキング」と表現することもある。これはまさに「機能性おやつ」のイメージで、日本には優れた「機能性おやつ」がたくさんある。これを世界にOYATSUとして広めたい、と矢澤氏は展望を語る。
特に機能性おやつは、子どもにとって大切な補食の役割を担う。成人にとっては生活習慣病を予防するような存在であるべきである。
55.6%がほぼ毎日間食
FCD研究所という機関が行った「1500人に聞く【機能性おやつ】」という調査によると、1500人のうち55.6%がほぼ毎日間食をしていると回答、間食をしている人たちの70%が良いことをしていると回答している。
また間食の効果として「ストレス解消」「リフレッシュと気分転換」「小腹を満たす」などが挙がっている。
しかし、間食に罪悪感を感じている人も61%程いて、「肥満の原因になるのでは」「カロリーの過剰摂取なのでは」という不安を抱いているという。
世代ごとに必要な機能性おやつを選ぶ
いずれにせよ間食の問題点は「機能性おやつ」を選び、正しい食べ方をすれば解消できる、と矢澤氏。そこで「機能性おやつプロジェクト」を推進、具体的には以下のような各世代に応じたおやつを推奨しているという。
- 妊産婦〜胎児栄養と母体栄養の補充になるおやつ
- 幼児と児童〜脳や体の成長に必要な成分を強化するおやつ
- 子どもたち〜部活や塾の効果を上げるおやつ
- 青年〜活動的な体と精神をサポートするおやつ
- OL〜小腹を満たす美容系おやつ
- 働き盛り、主婦〜バランスを考えたメタボ&ロコモ対策おやつ
- 高齢者〜生活習慣病認知症予防おやつ
このように、世代ごとに必要な機能性おやつを選ぶこと、またおやつのカロリーを200kcal程度に抑えることなども、正しいおやつの食べ方として周知していきたいとした。
また、おやつを食べるときに紅茶を飲むこともおすすめしたいという。紅茶には歯周病予防効果、脂質の吸収抑制作用、インフルエンザ感染予防(機能性成分テアフラビン)、口臭予防、抗ストレス効果などが確認されていて、おやつとの相性が抜群だと紹介。
これから世界に日本の素晴らしいOYATSUをぜひ広めていきたい、と語った。
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