こうした層は人口比でみると多くはないが、スポーツニュートリションの使用頻度が非常に高い層になる。しかし今後は、一般の人にもスポーツニュートリションの使用が広がることが期待されている。
これは日米ともに一般の人々の「運動習慣」が増加傾向にあるため。また、コロナの影響も追い風になるかも知れない。
米国での調査の結果は、一般的には男性の方が、運動習慣が高い傾向にある。そのため米国でスポーツニュートリション商品を開発すると、どうしても男性を意識しがちになる。
一方、日本の場合「男女ともに運動習慣が増加傾向」にあり、「誰と運動するか」で調査すると、米国では「一人で(個人)」が圧倒的に多いが、日本は特に女性において「フィットネスクラブ、サークル」などコミュニティの利用率が高い。
女性の「口コミ」などによって新たなスポーツニュートリションが広まる土壌が十分にある。
高齢女性のスポーツニュートリション
また「いつ運動するか」という調査では、「@平日の朝 A平日の夕方 B休日の日中」が多いパターンで、日米ともに高齢になる程午前中に運動する傾向が高いという共通点がある。
これらの調査の結果を踏まえ、日本では「高齢女性の朝食に代わるようなスポーツニュートリション」という提案もできる。
実際、「高タンパク質食品」のニーズや知名度は高まっているが、女性が好む「温かいもの」はまだ多くない。
米国の場合、シリアルなどが人気だが、日本ではあまり好まれず、それよりも「高タンパク質の温かいパン」や「高タンパク質の温かいスープ」などが市場に出てくることが期待されている。
実際、運動前に食事によって体を温めておくことは、運動との相乗効果も期待できるし、そうした成分はいくつもある。
一方、米国では食事の温かさや美味しさよりも利便性を追求した食品やレンジで温めるだけの簡単な食事が相変わらず人気。
特にミレニアム世代に至っては、サプリメントも錠剤タイプではなく、グミタイプのものに人気が集まっており、30代でも「(グミによって)食べるサプリメント」は日常になってきている。
このトレンドは日本の若者にも起こり得るかもしれない。Nagase Food ingredientsでは、このようなさまざまな提案が可能なため、ぜひ活用して欲しいとまとめた。
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