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 パッションフラワー

 鎮静作用や不眠症の緩和で注目

 パーキンソン病、高血圧症、月経前症候群、喘息などでも効用 

Passion flowerはラテン名Passiflora incarnataという多年生植物です。「時計草(トケイソウ)」の別名を持ち、全体で約400種ほどあるといわれています。

パッションフラワーという呼称は、十字に似た花の形が基となっていて、Passion of Christ(キリストの受難)から来ているといわれています。原産地は米国南部、バージニアからフロリダ、西はミズリー、テキサス、メキシコなどの中南米です。

パッションフラワーは、実が食用となることから、アメリカインディアンが栽培していましたが、メキシコのアステカ族が使用していたのをスペインの征服者たちが見て、ヨーロッパに持ち帰ったといわれています。

薬草としては、アステカ族やアメリカインディアンのチェロキー族が鎮静剤や不眠治療として用いています。1569年に、スペインの医師、Monardesが、ペルーでパッションフラワーが使われているのを発見し、その後、ヨーロッパ医学に紹介、鎮静用のお茶として広く愛用されるようになりました。

北米の西洋医学に登場するのは、1800年代中頃で、ミシシッピーの医師が1839年あるいは1840年に紹介したといわれ、やはり、鎮静用のお茶として使用されました。

1904年になって、Stapleton博士がDetroit Medical Journalで、不眠症治療にパッションフラワーを使用した経験を「中枢神経の刺激を和らげ交感神経の神経支配を促進することから、循環や栄養状態を向上する」と書いています。

20世紀に入ると、薬学的にもパッションフラワーの働きが認められ、1916年から1936年までNational Formularyにもリストされました。

現在では、エジプト、フランス、ドイツ、スイスなどの薬局方、そしてBritish Herbal Pharmacopoeia、British Herbal Compendium ESCOP monograph、Commission E、German Homeopathic Pharmacopoeia、Homeopathic Pharmacopoeia of the United Statesなどにその名がリストされています。

パッションフラワーの成分は大きく分けて、harmine、harman、harmolなどのアルカロイド、apigenin、glycosides、homoorientin、isovitexin、luteolin、quercitinなどのフラボノイドとされています。

こうした物質は単独のときは、反対の作用を持ちますが、一緒になると相乗作用で鎮静効果などの有効性を示します。

パッションフラワーの鎮痛作用は1897年に初めて臨床研究で確認されています。また、鎮静作用は1904年に記録され、抗痙攣性や抗不安作用などは1980年代に証明されています。

パッションフラワーの主な活性成分として長年考えられてきたのはアルカロイド族ですが、近年はフラボノイドがリラックス感や抗不安作用を引き出していることが研究で示されています。

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