疾病のリスク低下をもたらす食物の機能性に焦点
12月1日(月)〜4日(木)迄、都市センター会館(東京都港区)で「第3回 国際フードファクター会議」が開催された。食品の持つ生理機能と疾病リスク削減をテーマに、講演やポスター展示などが行われた。
同シンポは、食事と健康の関係について洞察し、疾病のリスク低下をもたらす食物の機能性に焦点を当てたもので、国内外から食品科学の専門家らが参加。4日間の来場者はおよそ600人を数えた。前回は京都で開催され、食品科学の発展に寄与するシンポとして国際的にも注目を浴びた。
4日間のシンポでは、ミネラル、炭水化物、蛋白質、ペプチドの機能、プロバイオティクスと免疫学、がん予防、カロリーと健康、食品の安全性、食品技術などがテーマに取り上げられた。
また、ポスターセッションでは、機能性で注目を浴びるナットウ菌培養物についての「Fibrinolytic and Anti-thrombotic Effect of NKCP, the Protein Layer from Bacillus Subtilis (Natto)」や乳酸菌のケフィランに関する「Effects of an Exopolysaccharide (Kefiran) on Lipids, Blood Pressure, Blood Glucose, and Constipation」、米糠に関する「The Oral Administration of Hydrolyzed Rice Bran Prevents the Common Cold Syndrome in the Elderly Based on its Immunomodulatory Function」、緑茶に関する「Green Tea Reduces the Risk of Diabetes Mellitus through the Regulation of Glucose Uptake in Skeletal Muscle」、イソフラボンに関する「Safety of Isoflavone Tablets for Thyroid Function」、椎茸に関する「Inhibitory Activity of Shiitake Flavor against Platelet Aggregation」、ウコンに関する「Hepatoprotective Effect of Sesquiterpenes in Turmeric」など217の研究成果が紹介された。