ビタミンB12はハマグリ、生カキ、豚の肝臓、イワシ、卵、乳製品などに多く含まれる。
1926年に、悪性貧血の治療に関連してビタミンB12が発見、赤血球の合成や神経システムの健康維持に欠かせないことが分かった。
B12は、骨量損失や脳機能の改善に関与していることがこれまでに報告されている。
B12が欠乏すると、鬱病のリスクが2倍高いという報告もある(American Journal of Psychiatry誌'99/5月号)。メリーランドの研究グループが、65歳以上の女性700人を対象に調査したところ、鬱病でない女性478人の15%、軽い鬱病100人の17%、重症の鬱病122人の27%に、B12の欠乏が認められ、重症になるに従い、B12欠乏みられたという。
B12に関する最近の話題では、American Journal of Clinical Nutrition'06/1月号に掲載された記事によると、University Hospital of Aarhus研究者グループが、中高年女性98人を対象にビタミンB12の摂取状態と血中濃度を調べたところ、6マイクログラム/日の摂取で、血中濃度が正常値を示すことが判ったという。
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そのため、現在のB12の1日の推奨量(RDA)は2.4マイクログラムだが、「もっとRDAを引き上げるべき」との専門家の声が挙がっているという。ちなみに、日本では2.0マイクログラムの基準量となっている。
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