パーキンソン病に関しては、これまでの研究で、血中のホモシステイン濃度とも関係していることが指摘されている。ホモシステイン値を下げるにはビタミンB群の葉酸やビタミンB6が有用といわれている。
以前、ボルティモアの研究グループが、マウスにビタミンB群の葉酸が含まれる餌か、葉酸が不足している餌のどちらかを与え、さらにパーキンソン病を誘発するMPTPを与えて観察したところ、葉酸不足のグループはパーキンソン病の重い症状を併発し、また血中のホモシステイン濃度も餌グループの8倍にもなったことがわかったと報告している。
最近の報告でも、ビタミンB6がパーキンソン病予防に有用であるという研究報告が、Neurology'07/7月号に掲載されている。
55歳以上の5,289人を対象にした研究(研究開始時は全員、パーキンソン疾患の徴候はなかった)で、10年の研究期間で72人が発症したが、ビタミンB6摂取の量が上位3分の1の場合、下位3分の1と比べるとパーキンソン病の発症リスクが54%低くなることが分かったという。
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