腸内の有用菌を増やす代表的な食品としては、チーズやヨーグルトなどの発酵食品があるが、最近の報告では、乳製品がメタボリック症候群(MetS)の予防に役立つという研究報告が、Journal of Epidemiology and Community Health最新号に掲載されている。
Cardiff University研究者グループが、Caerphilly Prospective Study(男性2,375人、45〜59歳)のデータからMetSの発生と食習慣の関連性を調べた20年の追跡調査で、MetS患者は心臓病や糖尿病の罹患リスクが高いが、ヨーグルトやチーズなどの乳製品を毎日摂取した場合、56%低下することが分かったという。
また、はっ酵乳は血圧降下に有望という研究報告が、American Journal of Hypertension誌06/12月号に掲載されている。ヘルシンキの研究者グループが薬剤治療を受けていない高血圧患者94人に、はっ酵乳を150mlか、別の飲料を1日2回、10週間与えたところ、はっ酵乳グループは最大血圧が4ポイント低下、最小血圧は2ポイント近く下がったことが分かったという。
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