今月、米国関連のNEWSでは野菜のカロチノイド色素に関するものが幾つか届いている。
Journal of Nutrition最新号によると、オハイオ州立大学の研究グループが、ほうれん草やケールなど緑葉野菜に多く含まれるカロチノイド色素のルテインとゼアキサンチンが紫外線からヒトのレンズ細胞を保護する働きがあり、ビタミンEの10倍近い効力があるという。
この1996年に発表されたBeta-Carotene and Retinol Efficacy Trial(CARET)研究の経過報告は、"ベータカロチンは肺がんを促進する"と日本でもマスコミ各誌が大きく取り上げ話題になった。
ちなみにCARET研究については、その後も追跡調査が行われており、Journal of the National Cancer Institute最新号がその結果を報じている。それによると、サプリメント摂取中止後も肺がん罹患の危険性は依然継続したままであることが判ったという。