一方で、セレンやビタミン類は前立腺がんに有効性は見られないことが報告されている(Journal of the American Medical Association誌09/1月号)。
University of Texas研究者グループらが、50歳以上のアフリカ系アメリカ人や米国、カナダ在住の55歳以上の被験者35,533人を対象にSELECT研究を行った。
被験者には、セレン(200マイクログラム/日)、ビタミンE(400IU/日)、セレン+ビタミンE、プラセボのどれかを7年間与えた。結果、全体として、4群の間に有意な差は見られなかった。実際、5年間で前立腺がんの発生率は4群とも4.43〜4.93%の間だったという。
また、Brigham and Women's Hospital研究者グループは男性医師14,641人に、ビタミンE(400IU/1日おき)、ビタミンC(500mg/日)、プラセボのどれかを8年間与えた。
研究期間中、前立腺がんは1,008症例、その他のがんが1,943症例発症しており、プラセボ群とビタミン投与群との間に有意な差は見られなかったという。
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