また、葉酸のうつ病への有用性も報告されている。葉酸はビタミンB群の一種で、緑葉野菜や果物、豆類などに多く含まれる。妊娠適齢期あるいは妊娠中の女性で葉酸が欠乏すると、胎児の脊椎披裂や神経管障害が引き起こされる恐れがあるとされ、米国では国をあげて摂取を奨励している。
葉酸が、とくに男性のうつ症状改善に有用であると、Nutrition誌07/12月号で報じられている。日本の国際医療センターなど研究者グループが、日本人被験者517人(平均年齢42.7歳、女性208人)を対象に簡易自己投与食事履歴質問(BDHQ)を利用して、オメガ3脂肪酸、葉酸、その他Bビタミンの影響を評価した。
結果、葉酸の摂取量が最大のグループ(235マイクログラム/100Kcal)では、最低のグループ(119マイクログラム/100Kcal)に比べ、うつ症状が50%減少したことが分かったという。また女性グループでは際立った変化は見られなかったという。
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