2005年2月26日、27日の両日、福岡市で「第8回JACT大会2005」が開催された。今大会は『21世紀の新しい医療「統合医療」を目指して』をテーマに、2会場でシンポジウムや機能性食品の展示などが行われ、健康・医療従事者らの関心を集めた。
統合医療へ向けて、教育改革や代替医療の問題点を指摘
大会初日は、大会長の挨拶に続き、A・Bの2会場でシンポジウムや演題が行われた。
推薦演題では、上馬場 和夫氏(富山国際伝統医療センター)の、「生薬製剤の味や香りへの好き嫌いが、製剤の
効果に関係するか?」、蒲原 聖可氏(東京医科大学・臨床プロテオームセンター)による「ゲノムおよびプロテオーム解析に基づく
サプリメントの適正使用の検討」などが行われた。
"相補・代替医療から統合医療へ" と題したシンポジウムでは、川嶋 朗氏(東京女子医科大学)が「教育の改革」、 蒲原 聖可氏(東京医科大学)が「研究の分析」、小野 直哉氏(京都大学大学院)が、「医療制度と相補・代替医療の問題点」など述べた。
また、午後からは"相補・代替医療の専門家は何を目標として実践しているのか"と題したシンポジウムが行われ、漢方医学、鍼灸治療、アロマセラピー、ホメオパシー、ヨーガなどの療法が取り上げられた。
一般演題では、「西式甲田療法による絶食療法」(愛康内科医院・日本総合医学会 石井 文理)、「中高年女性における代替療法としての温熱療法の利用状況」(琉球大学大学院保健学研究科 吉原 ゆかり)、「乳酸菌の混合培養により得られた発酵生産物(BiofermenticsR)の発癌抑制効果」(潟Gイ・エル・エイ中央研究所 鈴木 百々代)などが行われた。
また、特別講演では、「医療と霊・霊性・宗教性」(板橋中央総合病院 阿岸 鉄三)などが行われた。