平成18年2月20日、薬業健康食品研究会主催による「平成18年第1回 機能性食品勉強会」が行われた。米国で代替医療が注目され、さらに西洋医療とのコラボレーションによる統合医療の構築が進んでいる。ここ数年、日本でも予防医学を重視した統合医療への期待が高まりつつある。当日、最も身近な代替療法である食事やサプリメントによる栄養療法について、医療現場での活用状況などを報告した。
「予防に勝る医療はない」
同研究会は1983年に設立、薬業に携わる企業や個人で構成。健康食品の規格基準の設定などを行う(財)日本健康・栄養食品協会の支援団体の一つでもあり、栄養行政に対し厚労省や日健・栄養協への働きかけや、定期的に機能性食品についての勉強会を開き、情報交流を行っている。
当日、医療法人健身会理事長の周東寛氏が「臨床医が望む良いサプリメント」と題して講演。この中で、周東氏は、「予防に勝る医療はない」とし、予防医学の重要性についてを強調。飽食の時代といわれれる今日、「カロリー過剰摂取から、高糖質・高脂肪にさらされ、血管内皮細胞が炎症を起こし、血管障害へとつながる」ことなど指摘、
食事と病気との相関や農薬や加工食品が健康に及ぼす影響、生野菜に含まれるカルシウムや摂食の有用性など説いた。
望まれる健康食品のあり方については、1)限りなく自然である、2)防腐剤がないもの、製造段階においては、「原料が重要」とし、1)水の問題、2)合成物質を避ける、ことなど挙げた。