一貫してエビデンス及び安全性を追求
BioBranの基礎・臨床研究を集大成


平成18年5月20日、東京国際フォーラムで「BioBran/MGN−3基礎と代替・補完療法への応用」出版記念講演会が開催された。当日、同書監修の田澤賢次氏(富山医科薬科大学名誉教授)をはじめ、帯津良一氏(帯津三敬病院名誉院長)、遠藤雄三氏(浜松医科大学第一病理)らが、BioBran(バイオブラン)の最新の基礎・臨床研究報告をおこなった。

10年以上にわたるヒト及び動物に関する
25の論文と40以上の学会発表

超高齢化社会の到来や医療費負担増などで、「自身の健康は自身で守る」という認識が高まりつつある。そうした社会的背景から、有用性やエビデンス(科学的根拠)の明らかな健康食品を求める傾向が益々強まっている。

BioBran(バイオブラン:米ぬかアラビノキラン誘導体)は、大和薬品鰍ェ開発した米ぬか由来の新規生理活性物質。同社では10年以上にわたり、BioBranのヒトおよび動物に関する基礎・臨床試験を積み重ね、これまでに25の論文と40以上の学会発表をおこなってきた。
今回出版された「BioBran/MGN−3基礎と代替・補完療法への応用」(医薬出版刊)は、BioBran研究の集大成といえるもので、監修には富山医科薬科大学名誉教授の田澤賢次氏があたった。同書は4月末に発刊され、すでに丸善、ジュンク堂など大手書店をはじめ全国書店で販売されている。また、海外でも英語版の販売を行なうとともに、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学の図書館等に寄贈を予定している。

米国での高い評価から、アジア・欧州などにも普及
現在38カ国で販売

同社では、微生物を利用した生理活性物質の開発を基本姿勢に、1992年、M.ゴーナム教授(UCLA/Drew大学)と免疫強化物質に関する共同研究を開始。その後、農林水産省との共同研究、さらに国内外の研究機関と連携し、多岐にわたる基礎・臨床研究を実施、一貫してエビデンス及び安全性データの集積に努めてきた。同社つくば工場ではHACCP認証を、研究室においてはISO9001:2000を取得している。

BioBranは日本ばかりでなく海外でも人気を博し、2002年度には米国で48万本を売上げ、免疫強化を図るサプリメントではトップの売り上げを誇っている。 米国での高い評価から、アジア、欧州など世界的に普及し、現在は38カ国で販売されている。また、中国では、「免疫力増強」という効能表示が許可。さらに、肝臓機能の庇護(ひご)・補修作用についての表示許可申請もおこなっているという。


当日の記念講演では、田澤賢次氏が「バイオブランの活性酸素消去」と題して講演し、バイオブランの前駆物質であるレム(アラビノキシラン)についての最新研究を報告。 「分子量の小さいものに活性があり、SOD活性も高い数値を示す」と述べ、動物実験において、腹口内にピュアなものを注射するよりは経口的に腸管を経由して生体に免疫活性を誘導したほうがより有効的であることを報告した。

また、帯津良一氏は、「臨床の立場から」と題して講演し、「人間まるごとそっくりとらえる医学を目指している。統合医療で一番必要なのは医療者と患者との統合。そのうえに医療と養生の統合があり、さらにその先にある生と死の統合が見えてきたときに本当のホリスティック医学になる」と述べ、 「患者の心のときめき」、「和食の粗食」を基本とした食事、気功などの患者のエネルギー値を高める運動、などを重視した取り組みを行なっていることを報告した。

また、遠藤雄三氏は、「バイオブランの生体防御調整作用」と題した講演で、「大人のガンで問題なのは活性酸素による分子レベルの攻撃。タバコの中のタール、食べ物の焦げ、紫外線などから発生する活性酸素がDNA障害を引き起こす」と述べ、バイオブランの抗酸化作用、抗炎症作用によりガンのイニシエーターやプロモーターを抑え、血管内膜の炎症を抑制、生活習慣病やガンの予防が期待されることを報告した。


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