天然物化学から食品などの多岐にわたる機能を発表
3月24日(日)〜27日(水)の4日間、宮城県仙台市で「日本農芸化学会2002年度大会」が開催された。今年で46回を数える本大会では、海外からの招待者による特別講演、産学官学術交流委員会フォーラム、数々の表彰式や授賞式など、多種のプログラムにより盛大に開催された。

変性米糠アラビノキシラン、癌細胞の増殖抑制効果で注目

本大会で、とくに大学や研究機関、企業などの研究者による1000を超える講演は、参加者の関心を呼んだ。講演のテーマは、有機化学、天然物化学から食品、酵素、植物、動物、微生物、生体高分子、脂質、糖鎖工学など、多岐に渡った。

中でも、「変性米糠アラビノキシランによるヒト末梢血リンパ球のNK活性に対する影響(千葉大・大学院・大和薬品)はNK細胞の活性化物質、癌細胞の増殖抑制効果といった観点から注目された。また、サントリー株式会社基礎研究所が発表した「花色デザイン技術と花卉新品種の開発」は農芸化学技術賞を受賞した。


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