富山県氷見市で、「氷見ハトムギきれいプロジェクト」が進行
国内におけるハトムギの消費量は年間約6.476トン。そのうち8割はアジア諸国から輸入されており、自給率は極めて低い。
日本では、富山県氷見市で昭和60年にハトムギの本格的な栽培を再開し、JAと栽培農家、地域そして大学の研究が一体となりハトムギの栽培と商品化に向けた「氷見ハトムギきれいプロジェクト」が進めている。
氷見で採れたハトムギは、日本人の生活(QOL)を豊かにする大きな可能性を秘めており、健康・美容面でも大きな効果が期待できることが解明されつつあると鈴木氏。
「氷見ハトムギ茶」がヒット
氷見の地は半湿・粘着質の土地でハトムギの成長に適している。この地でのハトムギ生産は昭和60年代、当時コメ余りで転作の必要性に迫られたのがきっかけであった。
標高約160メートルの山間部に位置する生産農家の人々は、国内有数のハトムギ栽培の先進地である広島、岡山両県を視察し、地区全体での栽培をスタートさせた。
米政策改革の中で始まった試行錯誤のハトムギ生産であったが、農家経営安定化のために、主力作物としてハトムギの可能性に注目、多くの農家に声を掛けながら、栽培は徐々に拡大していったという。
今では全国生産量の約10%、133トンの生産を担う氷見のハトムギ。この生産の拡大につながった要因に「氷見ハトムギ茶」のヒットがあったと鈴木氏。平成18年からペットボトル入り飲料「氷見ハトムギ茶」の販売が開始され、平成21年には200万本を売り上げる大ヒット商品となった。
・
・