表皮のターンオーバーの促進に貢献
オリザ油化鰍ナは新素材の開発で美容素材としてユズ、温州みかん、リンゴンベリーに注目している。ラットベースの検証では、「美肌効果」が高いことが認められ、その機能とメカニズムについて報告した。
ユズについては、種子中にリモノイド化合物リモニンであるリモネン、ノミリン、ヘスペリジンなどが豊富に含まれている。ユズ種子エキスを皮膚細胞に加えて培養すると、表皮層だけでなく真皮層の肥厚が認められる。
この実験結果から、表皮細胞の増殖、真皮成分つまりコラーゲンの生産促進、繊維芽細胞の増殖にユズ種子エキスが大きく関わることが判明、加齢とともに損なわれる表皮のターンオーバーの促進に貢献することが解明されたという。
コラーゲン分解酵素の発現を抑制
ターンオーバーとはいわゆる「美肌」の鍵となる肌の新陳代謝のことで、加齢やストレス、睡眠不足などがターンオーバーの乱れの原因であることがわかっている。ターンオーバーの正常化、肌の生まれ変わりは、健康で若々しい肌の維持に最重要だが、これにユズ種子エキスが貢献できると期待される。
実験から、ユズ種子エキスを表皮に添加して培養すると、ストレスや紫外線などで表皮の中に発現する3つの遺伝子の他、ヒアルロン酸分解酵素・セラミド分解酵素、コラーゲン分解酵素の発現を抑制する効果が判明したという。
ユズ種子エキス、保湿性や弾力性を維持
ヒアルロン酸もセラミドもコラーゲンも表皮や真皮の構成要素として非常に重要だが、内外からの刺激やストレスによりこれらを壊す遺伝子が発現し、肌トラブルを起こす引き金となる。
ユズ種子エキスを加えることで皮膚の構成成分は保護され、表皮のバリヤ機能、保湿性、弾力性が維持されるというのがユズ種子エキスによる表皮/真皮ケアのメカニズムで、実際にこの機能性がすでに市販されているサプリメントやドリンクにも利用されはじめているという。
βクリプトキサンチン、メラニンの増殖を抑制
温州みかんエキスはフラボノイド配糖体で、βクリプトキサンチン、タンゲレチン、ヘスペリジン、ノビレチン、カロテノイドを豊富に含む。
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