さまざまな効能で世界中で愛される
ショウガは世界各国で生産されているが、最も生産量が多いのがインド。日本国内では高知県が生産量第一位で、同社は高知工場で柚子等のフレーバーオイルの開発・製造を長く行ってきたが、加えて、ショウガを使ったオイルの開発・製造も行うようになったという。
もともとショウガは独特の香りを持ち日本人に好まれてきた。香辛料としても使われ、さまざまな効用から世界中で愛されている。
同社ではより純度の高いショウガオイルを抽出するため、ショウガを産地別にし、産地を混合することなくオイルを抽出することを徹底しているという。
さらにショウガ本来の特徴を活かすために、一般的な前処理として行われる「乾燥」処理を行わず、収穫後まもないショウガからそのまま低温の状態で、オイルを抽出することにもこだわっているという。
そのため、非加熱・非乾燥のショウガオイルには、ショウガ特有の辛み成分が十分に残り、非常に力価の強いオイルに仕上がるという。ジンゲロールやショウガオール等の天然成分も高濃度で含有されている。またオイルを作るプロセスにおいて、搾汁した後の副産物も使用する。この特殊技術は2011年度の食品産業技術功労賞を受賞している。
骨形成促進や骨吸収抑制効果
ショウガオイルの機能性については、骨形成促進及び骨吸収抑制が明らかになっているという。骨も他の細胞と同様、常に代謝が行われている。これは骨代謝と呼ばれるものだが、古くなった骨は吸収され(骨吸収)、吸収された部分には新しい骨を形成するための骨芽細胞が生み出される(骨形成)。
骨はこの吸収と形成を繰り返し、常に更新されている。しかし、近年この骨代謝のバランスの乱れが指摘されており、現代人の骨が非常にもろくなっていることが懸念されている。
骨形成よりも骨吸収のほうが促進すると骨量が減少し、骨がもろくなる。とくに閉経後の女性にこの現象が顕著に現れやすく、骨粗鬆症にもなりかねない。骨粗鬆症は骨強度の低下により、骨折のリスクが高まる骨の障害とされているが、現在国内の罹患者数は1,000万人を超えている。
骨芽細胞の石灰化を促進
今後も更なる高齢化の進行により、罹患者は増加するものと予測されている。骨粗鬆症は骨だけの問題だけでなく、生活の質そのものを下げるため、積極的に予防する必要がある。
同社ではショウガオイルの機能性研究はモデル細胞で行っている。骨が吸収された部分に骨芽細胞が登場した後、通常はそれが石灰化することで健康な骨となる。
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