平成25年4月、「NR・サプリメントアドバイザー」に
平成25年4月よりアドバイザリースタッフは「NR・サプリメントアドバイザー」と名称変更され、さらなる普及が期待されているという。これは民主党政権時の事業仕分けにより、国立健康・栄養研修所の栄養情報担当者(NR)事業が日本臨床栄養協会に移管統合されたためで資格名が変更になった。
今後さらに資格取得者の質を向上させるため、協会としては学術大会の継続的開催や資格者向けのレベルアップセミナー、資格者同士の交流会など内容の充実を図っていくという。また、通信講座を充実させ、スマートフォンやオンラインに対応したシステム開発など、より多くの人が資格取得にチャレンジできるようにしていきたいという。
資格の有効期間は5年
サプリメントアドバイザーの資格の有効期間は5年で、指定のカリキュラムから50単位を新たに取得しなければならない。これまでは聴講型のものが多かったが、今後は実践的・参加型のものを増やし、食品機能成分や効果効能について常に知識をアップデートし、情報共有を可能にしていきたいという。
資格取得者からは、資格の認知度が低過ぎる、活躍の場が少な過ぎるといった不満の声も挙がっているが、協会としては真摯に解決に向けて取り組み、アドバイザリースタッフを社会に浸透させていきたいという。
とはいえ、健康食品やサプリメントのカテゴリーは食品に過ぎない。その定義を国が行い、表示の問題なども合わせて解決していかなければ、アドバイザリースタッフの活躍の場もなかなか広がりにくい。
今後、アドバイザリースタッフの知識や豊富な経験を広く活用するために、地域医療を支えるスタッフとして「ヘルスケアアドバイザー(仮称)」「栄養相談アドバイザー(仮称)」として進化させることや、「治療より予防」の意識を高める教育推進スタッフとして活用したいとした。