25年の歳月をかけて開発
紫茶とはケニア茶業研究財団が25年の歳月をかけて研究開発の後作り出した新品種のお茶である。日本人にとってケニアでお茶が採取されるというイメージは持ちにくいであろうが、実は厳しい自然環境下でもお茶が生育することは十分可能である。
また環境が厳しければ厳しいほどポリフェノール類などの有効成分含有量が高くなることが多く、ケニア産のお茶はヨーロッパでは有名で、そのほとんどは品質の高さからフランスに輸出されているという。
紫茶はその名前の通り茶葉もいれた後のお茶も美しい紫色だが、この紫色には想像以上の豊富な抗酸化成分が含まれているという。紫茶は葉の先端になるほど濃い紫色をしている。この紫色の成分こそがポリフェノールの一種、アントシアニンである。アントシアニンといえばブルーベリーなどのベリー系に豊富に含まれることが知られる、こうしたお茶でも摂れる。
ポリフェノールGHG が多く含有
紫茶はケニアの赤道直下、地上より1,500?2,000メートルの高地で栽培されているため、ポリフェノールの含有量が、烏龍茶の2倍以上、緑茶の1.8倍以上と豊富で、フリーラジカル(活性酸素)を消去する割合も紅茶、烏龍茶、緑茶よりも1.5〜2倍程度高い。
紫茶に一般的なお茶には含まれていない特有のポリフェノールGHG が多く含まれる。オリザ油化鰍ナは、この成分に優れた抗酸化、抗肥満・ダイエット作用、皮膚老化抑制作用があることを確認したという。
マウス実験で、体重増加が抑制
マウスを用いたオリーブオイル負荷試験(マウスにオリーブオイルを経口投与し、血中の中性脂肪であるトリグリセリドを測定する試験)では、紫茶エキスに強い脂質吸収抑制作用が示されたが、同じ濃度に調整した市販のトクホ烏龍茶エキスよりも強い効果であった。
またマウスに高脂肪食を摂取させて肥満モデルでの試験も実施した。比較群は高脂肪食のみ、比較対照群には高脂肪食に加え紫茶エキスを投与してマウスの状態変化を観察した。結果、対照群のマウスの体重増加は抑制されており、普通食群と同程度の体重増加に留まった。また別の対照群であった某トクホ製品より高い効果を示した。
この高脂肪食によるマウス実験について更に詳細に調べると、紫茶投与群では血中だけでなく肝臓でも中性脂肪であるトリグリセリドの減少が確認されたという。
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