高純度アミノ酸L-グルタミンが健康を内側から変える〜第32回「健康博覧会」セミナー
2014年3月12日(金)、東京ビッグサイトで、第32回「健康博覧会」が開催された。同展示会のセミナーから、潟Gマウス・メディカル・ジャパンの「高純度アミノ酸L-グルタミンがあなたの健康を内側から変える」を取り上げる。


免疫を高める鍵は、小腸

体調不良は、体が病気に向かうサインであり、免疫が弱っている状態である。免疫はマクロファージ、顆粒球、リンパ球といった免疫細胞がウイルスや病原菌、がん細胞などを無毒化し体外に排出するシステムである。

この免疫機能の多くが腸に集中しているが、同社では免疫を高める鍵が「小腸」にあると考えている。

体の60%以上の免疫が小腸に集中

小腸は消化・吸収・排泄の役割を果たす。免疫の60%以上が小腸に集っており、小腸の機能が低下すると全身の免疫機能がうまく働かなくなる。

大腸の機能を活性させる方法はよく知られるが、小腸の機能を高める健康法はこれまであまりいわれてこなかった。

小腸に最も必要な栄養素はグルタミン

小腸に免疫機能が多く存在するため、そこを強化する必要がある。それには、小腸が最も必要としている栄養素を補うのが効率的なのではないか。そうした切り口から同社では研究を始めたという。

その結果、小腸に最も必要な栄養素はグルタミン(正式名称L-グルタミン)であることがわかった。グルタミンとはアミノ酸の一種だが、あまり知られていない。グルタミン酸やグルタミン酸ナトリウムは有名だが、グルタミンとは全く別物である。

グルタミン酸は脳内に多く存在し、神経伝達物質としての役割を果たす非必須アミノ酸である。またグルタミン酸ナトリウムは、うまみ調味料、化学調味料と呼ばれるものである。

グルタミンは全身の血液中や筋肉組織に豊富に存在する非必須アミノ酸で、体内合成されるため、これまであまり注目されることがなかった。

グルタミンは病気や怪我だけでなく、運動、ストレス、寝不足、栄養バランスの乱れなどで直ぐに消費されてしまう。

グルタミンが少ないと、小腸のバリア機能が低下

体内で最も豊富なアミノ酸はグルタミンだが、感染症などにかかると大量のグルタミンが消費される。しかし、近年は食事のバランスが悪いため、合成が追いつかない。そのためサプリメントなどで積極的に補う必要がある。

グルタミンが体内に十分だと小腸の粘膜が増大し絨毛が高くなる。しかし少ないと粘膜は萎縮し、絨毛の長さも短くなる。つまり小腸のバリア機能が低くなる。この時に病原菌などが侵入すると、不調や病気のサインが現れる。

エネルギーを過剰に消費すると体内のグルタミン濃度が低下

例えば、フルマラソンをするとエネルギーを過剰に消費するため体内のグルタミン濃度が低下する。実際に多くのランナーが試合後3ヶ月以内に風邪を引きやすくなる。

そこで、フルマラソンの直後からグルタミンを摂取したグループとしなかったグループに分け、3ヶ月の追跡調査をした。その結果、グルタミンを摂取したグループは風邪を引きにくくなったという。

そのメカニズムについては今後の研究が待たれるが、他にも、グルタミンには疲労の早期回復、皮膚の再生、外傷の治癒、二日酔いなどに効果があることが明らかになりつつあるという。


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