敬遠されがちな玄米をスープとして開発
まつや鰍ヘ新潟県で107年の歴史を持つ米粉製造企業で、これまで和菓子や食品の原材料を提供してきた。ここ数年は一般消費者向けの商品開発や販売を行っているという。同社が、今年1月に開発したのが「玄米スープ」。
玄米は白米と比べ栄養価が圧倒的に高く特にビタミンB群やミネラル、食物繊維が豊富。しかしながら、炊飯に手間がかかる、食感が悪い、特有の風味が苦手、よく噛まなければ栄養が吸収されない、家族が嫌がる、などの理由から敬遠されている。
同社では、玄米の恩恵を余すところなく消費者に届けたいという想いから玄米スープの開発に着手したという。
アルファ化の違いで食感に差
「他には無い玄米食を」をキーコンセプトに、原料は100%新潟産のコシヒカリを使用。一切精米しない玄米を丁寧に水洗いし、お粥に近い水分量で強い圧力をかけながら一気に炊飯する。
この玄米を一瞬で乾燥させると玄米の豊富な栄養素がすべて封じ込められた玄米パウダーになる。これを粉砕し調味料で味を整える。
アルファ米という言葉がよく知られるようになったが、これは炊飯のこと。お米のままはベータという。
アルファ化されたものを乾燥・冷凍保存し、再びお湯をかけて解凍すると消化の良い状態で食べることができる。現在はどの程度アルファ化されているか測定が可能になっているという。
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