セラミド、加齢とともに含有量が低下
セラミドとは、肌の一番外側にある角質層の細胞間脂質の主要成分で、皮膚に付着する細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入するのを防ぐバリア機能や、体内の水分が外部へ蒸発するのを防ぐ保湿作用がある。
セラミドは加齢とともに含有量が低下し、それにより乾燥肌、肌荒れの原因にもなる。また、アトピー性皮膚炎もセラミドの含有量が少ないことがわかっている。
アトピー性皮膚炎の場合、外用薬としてグルコシルセラミドが用いられるが、全身への塗布には限界がある。グルコシルセラミドを経口摂取することでセラミドの全身への補給が可能となる。
セラミドを「こんにゃく芋」から抽出
こんにゃく芋には他の食物原料と比較して7〜15倍のセラミドが含まれているが、ユニチカではセラミドを「こんにゃく芋」から抽出することに成功。
そのため、高価なセラミドを低コストで提供することが可能になっただけでなく、こんにゃく芋による「安心して食べられるセラミド」として健康食品だけでなく、美容成分としても注目を浴びているという。もちろん錠剤や菓子、飲料などさまざまな応用ができる。
こんにゃくセラミドにはスフィンゴイド塩基が多く含まれるが、これを摂取した際、体内でセラミドを合成する遺伝子の生産促進に関わることが判明。植物性セラミドが体内で分解され、スフィンゴイドになり皮膚へ到達すると、保湿作用などの美肌効果を発揮するという。
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