植物セラミド市場、20億円を突破
植物セラミドの市場規模は着実な右肩上がりを示しており、美容素材の枠を超え、健康素材としても注目を集めている。
市場規模はすでに20億円を突破しているが、2015年は25億円を越えると予測されているという。
一般的に「セラミド」と呼ばれるのは「グルコシルセラミド」のことで、これまでの研究から、経口摂取による皮膚保湿、アトピー性皮膚炎緩和、免疫賦活、結腸がん細胞でのアポートシス誘導、美白(メラニン生成抑制)などの作用があるとされている。
独自の抽出技術で、純度の高い製品に
そうした中、日本製粉では「ニップンセラミド」と名づけられた、RPS、RLG、CPの3種のセラミド素材を2000年より発売した。RPSは米胚芽由来で、白色粉末形状。RLGは米胚芽由来で水溶性製品のため、乳化剤として使用できる。CPはトウモロコシ胚芽由来で、低価格。
セラミドそのものは、例えばトウモロコシ10tから1kg程度しか生成できない。原料に対して含有量の少ない物質のため、日本製粉の独自の高度な技術で原料から余すことなく抽出し、純度の高い製品にしたという。
そのため、ニップンセラミドにはグルコシルセラミド以外の物質がほとんど含まれないのが特徴という。一般的には遊離脂肪酸などの不純物が含まれることが多いが、これは製品の酸化を引き起こす原因になるという。
またニップンセラミドは熱への耐性が非常に強く、180度の油で10分加熱してもほとんど壊れないという特徴がある。
多彩なphにも対応できる安定性があり、無味無臭であるため加工がしやすく、ドリンク、ヨーグルト、キャンディ、クッキー、惣菜と幅広い食品に機能的付加価値としてプラスすることが可能。
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