20種類以上のポリアミン見つかっている
食用大豆を原料に、加齢に伴い減少する体内の物質ポリアミンをサプリメントとして摂取することを可能にした「ソイポリア」。ポリアミンが高含有で、加齢への遺伝子レベルのアプローチで期待が寄せられている。
ポリアミンとは、第一級アミノ基を2つ以上含む脂肪族炭水化物の総称で、「アミン」を多く含む。ポリアミンにはさまざまな構造の化合物があり、今のところ20種類以上見つかっている。我々の体内ではプトレスシン、スペルミジン、スペルミンといったポリアミンの存在が知られている。
これらのポリアミンはいずれもアルカリ性で、体内ではRNAやDNAといった酸性の核酸と結びつき、遺伝子を安定化させる役割を果たしていることが分かっている。
加齢に伴い体内の合成量が減少
ポリアミンは生体内ではあらゆる細胞に存在しているが、膵臓や前立腺、顎下腺、乳腺などタンパク質合成の盛んな組織に非常に多く存在し、細胞増殖に働きかけていることも分かっている。
また細胞増殖だけでなく、タンパク質合成に必要なRNAを安定化させていることから、タンパク質合成にも深く関与している。しかしポリアミンは成長期など新陳代謝が活発な時期には盛んに体内で合成されるが、加齢に伴い合成量が減少する。
その一方で特にポリアミンを多く含む食事をしている人の生体内では、摂取した食事に含まれるポリアミンを吸収し生体で利用していることも分かっており、ポリアミンを経口摂取することの重要性についてここ数年研究が活発になっているという。
変形性膝関節症、60代から特に女性に多く発症
こうした中、コンビ鰍ナは「ソイポリア」を開発。この素材の特徴は次の4つだという。
@ポリアミン含有量が規格化されている A有効成分が濃縮されており、加工利用もできる B食経験の豊富な大豆(植物)由来でイメージが良い Cこれまでのポリアミンにあった特有の臭いがない。
またこの素材が高齢化と共に多くの人を悩ませる変形性膝関節症にも有用だというデータもとれているという。
変形性膝関節症は、加齢や肥満で膝の関節軟骨がすり減り、骨が変形し、痛みを生じる疾病である。怪我など原因がある二次性関節症と原因不明の一次性関節症とあるが、変形性膝関節症に悩む90%の人が一次性関節症であり、60代から特に女性に多く発症することが分かっている。
膝関節の軟骨は「細胞外マトリックス(主要成分はコラーゲンやエラスチンなど)」と「軟骨細胞」から成り立っている。そして細胞外マトリックスの中に含まれる軟骨細胞が、細胞外マトリックスを形成するのに重要な役割を担っていることが分かっている。
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