「正常な免疫の維持」に役立つ
LPSとは糖脂質リポポリサッカライド(Lipopolysaccharide)のことで、正常な免疫を維持する機能を有する機能性成分。
LPSは環境中に普遍的に存在する物質で、明日葉、ワカメ、メカブなどに多く含まれる。また漢方薬にも共通して含まれ、中でも葛根、甘草、人参などに多く含まれる。LPSが漢方の薬効に関与しているのではないかという研究もなされているという。
LPSはマクロファージの活性に関与し、「正常な免疫の維持」に役立つことが明らかになっているという。
マクロファージとは人体の持つ自然免疫系の中心的な細胞で、全身に分布。いらなくなった細胞や、ウイルス、細菌などを処理する働きをする。
マクロファージを活性
具体的には老化した赤血球の処理、死んだ白血球の処理、アミロイドの除去、また肝臓の再生や抹消神経の修復などにも関与している。
そのため、病気というのはマクロファージ機能の低下という見方もできる。マクロファージは、私たちの健康状態に関与する免疫機能といえる。
LPSの「正常な免疫を維持する機能を有する」メカニズムについてもほぼ解明されているという。
マクロファージの表面には約10種の受容体(レセプター)があるが、腸管からM細胞を通じて取り込まれたLPSは、マクロファージのレセプターの1つにキャッチされて結合し、マクロファージを活性する。
さらにマクロファージの活性により、免疫シグナル全体が活性し、全体の免疫力がアップする。
LPSの効果効能に関するエビデンスは非常に豊富で、ヒト試験では特にアトピー、花粉症といったアレルギー疾患、また糖尿病やメタボリックシンドロームといった生活習慣病で有効な機能を発揮することがわかっているという。
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