「食品素材の機能性評価」に関する依頼が急増
機能性表示食品がスタートし、食品素材の機能性や副作用などの安全性を第三者機関が正確かつ客観的に評価するニーズが高まっている。
叶V薬リサーチセンターは、これまで医薬品や医療機器、化学物質等の一般毒性試験、生殖毒性試験などを行ってきたが、ここ数年、「食品素材の機能性評価」に関する依頼が急増しているという。
現状、具体的に「食品素材の機能性評価」によってどのようなことが分析できるのか。まずは「非臨床試験」。これは主にマウスやラット、モルモットやうさぎなどの小動物を使用する。
分析の目的に応じて「ストレス可視化マウス」「酸化ストレス可視化マウス」「炎症可視化マウス」「乳がんモデルマウス」「肥満抑制マウス」などさまざまなタイプのマウスを選ぶことができるようにしているという。
また豚やサルなどの大動物を使い、同じようにモデルケースを育成し、必要に応じた試験を行う体制も整っている。これらの試験はすべて国内で行われる。
体脂肪低減や肌状態改善などに試験ニーズ
非臨床試験は基本的に「安全性」や「機能性」の調査に適し、中枢神経系、代謝系疾患、免疫やアレルギー関係、炎症、皮膚関連のトラブルなどを調査するのに有効。
「非臨床試験」で安全性が確認できたものや、すでに十分な安全性が確保されていても、必要がある場合は「臨床試験」を行うこともできる。
臨床試験では「体脂肪低減作用試験」「コレステロール低下作用試験」「血糖上昇抑制試験」「肌状態改善効果試験」「睡眠改善作用試験」といった試験のニーズがここ数年非常に高まっている、という。
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