古くから伝統医療薬として利用
ブラックチョークベリーはバラ科の落葉低木で、ブルーベリーやラズベリーと同じベリー系に属する。ブラックチョークベリーは別名「アロニア」「チョークベリー」「チョコベリー」などとも呼ばれるが、北半球が原産で日本では北海道くらいまでしか育たない。
5〜6月頃に白や薄いピンクの可憐な花を咲かせ、秋になると実がなり、冬には落葉する。寒さに非常に強くマイナス30度くらいでも耐えることができる。
そのため、北アメリカやロシアを中心に育成されてきたが、古くからアイヌ民族やカナダの民族の間でも伝統医療薬として利用されてきた。
「オーガニック」ニーズにもマッチ
ブラックベリーは他のベリー系の果実と同様に、フラボノイド類、アントシアニン、ビタミン類、必須アミノ酸類、ミネラル類など多用な栄養素を豊富に含むが、果皮が非常に硬く生食には向かないという特徴もある。
そのため古くから、そして現在もジュースやジャムなどの加工により人々の健康に役立っている。通常加工する際に損なわれやすい栄養素が、ブラックチョークベリーの場合、熱や凍結にも非常に強く壊れにくい。
そのため、加工することによるデメリットがほとんどなく「オーガニック」や「天然」「ナチュラル」といった消費者ニーズにもマッチする。
また、その苛酷な自然環境下で生き延びるブラックチョークベリーは害虫や汚染、病気への耐性も強い。つまり強い抗酸化力と強靭な生命力を身につけるためにアントシアニンを非常に豊富に含んでいる。
ベリー系のなかで抗酸化力が最も高い
現在最もアントシアニン含有量の高いベリーは「エルダーベリー」で、ブラックチョークベリーは第2位。アイケア関連食材として人気の「ビルベリー」や「ブラックラカント」「クランベリー」を遥かに凌ぐ量のアントシアニンを含有している。
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