抗酸化力の強いアントシアニンが豊富
黒ガリンガルはショウガ科ケンペリア属の植物で、タイなどの東南アジアに分布(自生)している。気候や風土、土質の違いから日本には存在しない。
黒しょうが、野生黒しょうが、また黒ウコンと呼ばれることもある。
ショウガの仲間であることは間違いないが、ウコンとは違い、黒ウコンとは全く別物であるという。
黒ガリンガルは、スライスすると断面が非常に濃い紫色をしている。これはアントシアニンの色素で、抗酸化力の強いアントシアニンが大量に含まれていることがわかる。
黒ガリンガルの原産地はタイを中心とする東南アジアだが、現地では「山の神様の贈り物」として古来より民間薬として利用されてきたという。
注目される「抗糖化作用」
黒ガリンガルには幅広い健康効果が期待され、現在知られている機能としては、冷え性改善、むくみ改善、抗肥満作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、性能力向上作用、脱毛予防作用、抗酸化作用などがある。
中でも、特に注目される機能が「抗糖化作用」と「脳機能改善作用」。
「糖化こそが老化の原因」ということが、女性誌などで頻繁に特集されている。実際に肌のくすみや弾力の喪失は糖化が原因で起こるという。
またアルツハイマーや動脈硬化の原因も糖化にあることがわかっている。つまりアンチエイジングで欠かせないのが「糖化」である。
糖化が老化を引き起こす
「糖化」という言葉は2010年頃から徐々に注目を集めはじめているが、ここ数年の「糖質オフ」「糖質制限」が「糖」について考える引き金となり、より注目されるようになってきた。
糖質は私たちのエネルギーであり、ゼロにする、あるいはあまりに厳しく制限してしまうとエネルギー不足になり危険である。
しかし糖質が食後の血糖値を上げ、糖化を引き起こすというのは事実で、糖化を起こさない糖質の摂り方を考える必要がある。
糖化とはどのような反応なのか。よく知られる身近な糖化反応に焼き菓子がある。
「タンパク質やアミノ酸」に「グルコース(還元糖)」を加えて加熱すると「褐色に変化」する。
これが糖化反応だが、糖化反応を起こした食べ物は風味や香ばしさが加わり美味しくなる。しかしこれが人間の体内で起こると老化につながるという。
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