ブロッコリースプラウト、「糖化」対策にも有効
ここ数年、健康食品として人気上昇中の「ブロッコリースプラウト」。ブロッコリースプラウトとは発芽して3〜4日目のブロッコリーの新芽で、スーパーの野菜コーナーでも日常的に並ぶようになっている。
ブロッコリースプラウトの機能として、抗ピロリ菌作用や抗がん作用などが報告されているが、ここにきて「糖化」や「カルボニル化」にも有効に働きかけることが分かってきている。
「糖化」はここ数年、健康&美容業界で話題になっている。「糖化」とは食品から摂取した糖の余った過剰分が体内のタンパク質と結びついた結果できる最終糖化産物「AGEs」を生み出すことである。
老化の原因で注目されている「カルボニル化」
この「焦げ」のような物質AGEsが体内に溜まると、血管がもろくなり、肌組織ももろくなる。
つまり老化が促進されるため、今やアンチエイジングや健康維持のためには、抗糖化対策が必要であるとされている。
特に肌のシミ、シワ、タルミと糖化は密接に関係しており、AGEsがコラーゲン繊維を壊し、肌の弾力を低下させるメカニズムも解明されている。
そして、糖化同様、老化の原因として新たに注目されているのが「カルボニル化」。
「カルボニル化」と糖化とは密接にリンクしているが、違いがある。「カルボニル化」とは余った糖ではなく「酸化した脂質の分解物」がタンパク質と結びついて最終脂質過酸化産物「ALE」を産生すること。糖化同様、タンパク質を変性させることによって老化を促進させる。
カルボニル化、糖化より毒性が強い
このカルボニル化によって肌のくすみ、しかも黄色くする「黄ぐすみ」が起こることも分かってきている。30代以降の女性の肌の悩みについて調査すると「くすみ」と回答する女性は非常に多く、くすみを解消する基礎化粧品の市場ニーズは高い。
糖化もカルボニル化も加齢とともに蓄積されていく最終産物によって起こるが、カルボニル化のほうが毒性が強いといわれ、今後は糖化以上に「カルボニル化」が注目されそうだ。
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