日本成人の約58%が高コレステロール
WHOの発表によると世界の成人の約50%が高コレステロールであり、日本でも成人の約58%が高コレステロールとされている。
つまり日本人の約7,000万人がコレステロールの問題を抱えている。そのためか、機能性表示食品でも「抗コレステロール」商品への注目度が高い。
血清中のコレステロール中でも特に悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は心疾患の主なリスクファクターである。そのためLDLコレステロール値を低下させ、さらにそれを低めで維持することが心疾患の予防に最も重要なこととなる。
植物スタノール、LDLコレステロールを約10%低下
健康診断などで高いLDLコレステロール値を注意され、食事や運動で一時的に下げることに成功しても、それを維持することは難しい。そのため、LDLコレステロールを下げる食品を日々摂取する工夫に関心が集まっている。
そうした食品成分として注目されているのが「植物スタノール」である。植物スタノールはそもそも野菜に多く含まれる成分だが、その構造がコレステロールと非常に類似している。
植物スタノールは水や油に溶けないため、摂取すると構造が類似したコレステロールと結合し、そのまま体外に排出される。
実際、植物スタノールを1日2g、2週間継続摂取すると、LDLコレステロールを約10%低下させることが報告されている。しかも体に必要な善玉コレステロール(HDLコレステロール)値を変化させることはないという。
世界各国の公的機関により安全性が確認
植物スタノールのコレステロール低下作用は、日本人を対象にした試験を含む70以上の研究論文にて報告されている。
その研究は多岐に渡り、健康な男女、子ども、コレステロール値の正常者、境界域者、高コレステロール者、メタボリックシンドローム該当者、またこれらの異なる人種の人たちなど、さまざまな対象者により効果が立証されている。
そのため多くの医師や専門家、有識者も植物スタノールの積極的摂取を推奨しており、また安全性も世界各国の公的機関により確認されている。日本でも既にトクホで認められている。
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