国民のほとんどが健康食品を利用
食品安全委員会では食品安全の業務を担っている。環境省や農水省、厚労省、消費者庁といった省庁からの要請により、リスク評価を行っている。
平成26年度の東京都福祉保健基礎調査によると、健康食品を「毎日使用している」人は16%、「時々使用している」人は23%。
また、平成24年度の消費者委員会のアンケートでは、健康食品を「毎日使用している」人は26%、「たまに利用している」人は32%、国民のほとんどが時々、定期的ではなくとも健康食品を利用している、と鋤柄氏。
消費者は「健康になりたくて」健康食品を摂取している。しかしその一方で、健康食品への不信の声も根強い。
とはいえ、健康食品による健康被害が多いというわけではない。平成26年度東京都福祉保健基礎調査によると、「健康食品」で体の不調があったと報告した摂取者は1年でだいたい4%程度という。
電話相談窓口「食の安全ダイヤル」を設置
健康食品による健康被害は最小にとどめなければならない。そこで食費安全委員会では「食の安全ダイヤル」という電話相談窓口を設け、健康食品に関する相談事例をとりまとめている。主な相談では以下のようなものがあるという。
・多量に摂ってしまって、過剰摂取が心配
・多量摂取しているのに効果が感じられない
・原材料についてメーカーから明確な回答が得られない
・医薬品との相互作用について知りたい
・処方薬に代えて健康食品を摂りたい
・
・