今後さらにスポーツサプリメント市場が拡大
東京オリンピックに向けてスポーツ人口が増えている。同時に、スポーツサプリメントの市場も拡大しており、おそらく2020年まで堅調に拡大するものと予測されている。
また、2021年にアジア初開催が予定されている競技マスターズではシニア層の参加も期待できるため、スポーツサプリメントの需要の伸びが予測される。
さらに、2022年にはサッカーワールドカップ、2023年の女子サッカーワールドカップは、日本がまだ最終候補として残っている。
スポーツ人口が増え、スポーツサプリメントの市場が拡大したのは2011年頃からで、その年と2015年を比較しても130%伸びている。
摂取目的は「疲労回復」「持久力向上」
協和発酵バイオで行ったネットアンケートによると(日常的に運動しサプリメントを摂取している20〜50代の男女800人対象)、スポーツサプリメントの購入は通販で伸張しており、とくにプロテインとアミノ酸系が伸びているという。
同アンケートでスポーツサプリメントを摂取する際の悩みについては、「どのタイミングに飲んでいいのかわからない」が最も多く、摂取する目的では「疲労回復」「持久力向上」が多かった。
またサプリメントを選ぶ方法として「成分含有量」「価格」と回答していて、中身や表示をしっかり見ていることもわかり、すでにサプリメントを摂取している人の意識の高さが浮彫になったという。
指導者の栄養摂取サポートを望む声
この他、ランナーに絞ったアンケートでは、膝腰の痛みを軽減するサプリメントのニーズが高かった。しかし、現在市場に出ている膝腰対策は高齢者向けの商品ばかりでアスリート向けはない。
スポーツサプリメント全般にいえることで、コーチやインストラクターといった指導者に成分ごとに摂取タイミングをアドバイスして欲しいというニーズがあることもわかった。
コーチやインストラクターが栄養摂取サポートの指導までできれば理想的だが、そうでない場合も多い。メーカーなども商品説明や適切な摂取方法を具体的にアドバイスできるチャンネルや機会を増やすことがスポーツサプリメントの市場拡大に貢献しそうだという。
アメリカ市場は3000億円超え
協和発酵バイオは原料メーカーとして「最適な摂取シーン」という見地からさまざまなスポーツニュートリションの研究を行っているという。海外、特にアメリカと比較すると、日本のスポーツサプリメント市場は300億円ほどだが、アメリカは10倍以上の3000億円を超えている。
販売方法としてはやはりシーンごとかつ素材ごとに棚に分類するという方法が主流。
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