脳機能改善やミトコンドリア新生
PQQという成分は日本ではまだそれほど知名度が高くないが、サプリメント大国のアメリカではかなり売れている成分の1つであるという。
PQQとはピロロキノリンキノンという成分の事で、脱水素酵素の補酵素として微生物から発見されたものである。現在サプリメント成分として使用されているのはPQQの水溶性塩で「bioPPQ」とも呼ばれる。
アメリカでPQQを販売する際のヘルスクレームは「脳機能改善やミトコンドリア新生」で、高齢化社会のニーズに十分応じた成分として知名度も十分あるという。
14番目のビタミンになる可能性
このPQQは実は日本でも2003年に話題になったことがある。理化学研究所が「PQQの生体機能の重要性」をネイチャー誌に発表し、PQQが14番目のビタミンになる可能性もある、とマスコミが大々的に報じたからだ。
このPQQがビタミンかどうかは現時点ではまだ結論が出ていないが、私たちの生体にとって重要な成分であることに間違いがないことはわかっているという。
実際に、この成分をサプリメントとして摂取することでの「体感」も多い。アメリカではPQQの含まれた商品はリピーターが多く、評判が良いため、サプリメントの品評会やコンテストでも多数の賞を受賞しているという。
母乳に豊富に含まれる
このPQQに関する研究は日本では理研だけでなく東大、名古屋大、長崎大、立教大、岐阜薬科大、東工大、東北大、近畿大、北大、琉球大などのトップの研究者たちがあらゆる角度から研究を続けている。
また、海外でもハーバード大、カルフォルニア大、コロラド大、などが研究を行っている。
なぜこうした研究者がPQQの研究に夢中になるのか。
それはPQQが微量ではありながらも、にんじん、セロリ、ピーマン、ほうれん草、納豆、緑茶といった身近な食材の多くに存在してるだけでなく、とりわけ母乳に豊富に含まれることが分かっており、肉体の発達や成長に欠かせない成分であると考えられているからだという。
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