もろみにも豊富な栄養が含有
同社の麦焼酎「いいちこ」の製造過程から出来る副産物の「もろみ」は、焼酎を取り出した「残り物」であり、破棄される部分であった。
しかし、このもろみにも豊富な栄養が含まれていることがわかり、同社では平成13年よりもろみを利用した食品事業をスタートさせたという。
ちなみに、もろみに認められる健康機能には「尿酸値低下」「肝機能保護」「乳酸菌増殖促進」などがあるという。
なぜ、もろみにそうした機能性が認められるのか。
「いいちこ」の原料は大麦だが、この大麦は厳選されたもので、さらに焼酎を製造する過程で大麦麹と酵母により発酵させていく。
その複雑な発酵過程を経ることでアミノ酸が数十種類以上作られるだけでなく、大麦由来の栄養成分やポリフェノール、ギャバ、オリゴ糖、クエン酸なども含まれていく。
ギャバが90%以上含有
とくに、もろみから抽出された「発酵大麦エキス」に乳酸菌を加えた「大麦乳酸菌発酵液ギャバ」は、ギャバが90%以上も含有され、機能性表示食品素材としても利用しやすいという。
ギャバとは人間や動植物の体にもともと存在しているアミノ酸の一種で、γ-アミノ酸のことである。
タンパク質を形成するアミノ酸とは異なり、哺乳類動物の脳や脊髄に存在し、抑制系の神経伝達物質としての働きや、血中のコレステロール、中性脂肪の代謝促進、アルコール代謝の促進、血圧低下作用などが認められている。
「大麦乳酸菌発酵液ギャバ」も一般的なギャバと同様、「血圧低下作用」や「抗ストレス・ストレス緩和作用」で機能性表示を行うのは十分可能であるという。
ギャバでポジティブな気持ちに
このギャバの新たな可能性として、現在新機能表示として準備しているのが「活力・活気の向上作用」と「美肌作用」であるという。
「活力・活気の向上作用」については、自社の臨床試験でもデータが出ている。
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