増粘多糖類、多くの場面で利用
今冷凍食品市場が急激に成長しており、多糖類の需要が伸びている。
多糖類は多くの場面で利用されており、私たちの生活に密着しているが、よく知られるところでは「ソースやドレッシングのとろみとしての利用」「ゼリーを作るのに利用」「ココアやコーンスープなどの粉末飲料を均一に分散させる」「化粧水や乳液のとろみや肌触りの改善」などである。
つまり液体やゼリー状の物質の「増粘」「ゲル化」「安定化」に用いられる素材が増粘多糖類である。
同社では、長年増粘多糖類の開発製造を手掛けているが今回は新商品として「白キクラゲ多糖類 トレメルガム」を紹介した。
中国の薬学書「本草網目」にも掲載
白キクラゲは楊貴妃や西太后なども美容と健康のために愛用していたとされる健康食材である。
中国の薬学書「本草網目」にも掲載されており、非常に効果の高い漢方薬の素材として、また薬膳や高級中華料理の食材として知られる。
白キクラゲは、一般的なキクラゲと同様キノコの一種だが、一般的なキクラゲが茶色く円板型をしているのに対し、白キクラゲはミルキーホワイトで花びらのような形をしている。
この白キクラゲより「白キクラゲ多糖類 トレメルガム」を抽出するが、1kgの白キクラゲからわずか5gの多糖しか抽出できないため、非常に貴重な成分といえる。
この「白キクラゲ多糖類 トレメルガム」は主鎖にマンノース、側鎖にグルクロン酸やフコース、キシロースを含む構造をしていて、分子量は300万〜500万Nwと大きい。
保水力はヒアルロン酸以上
同素材の特徴としては「高い保水力」を持つということで、その保水力はヒアルロン酸以上である。
増粘多糖類としてはグァーガムやキサンタンガムなどが知られるが、これらよりも保水力は高く、また低粘土であるため食感を邪魔しないという特徴がある。
また最大の特徴が繰り返し冷凍解凍をしても一定の保水性を保てる、ということ。冷凍解凍を3回繰り返しても、保水率に変化が生じないという。
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