ヒアルロン酸やコラーゲン、100億円超の市場に
2017年度前半、健康食品市場はどのような動きがあったのか。
また、2018年にはどのような素材が注目されるのか。市場分析を手がける富士経済が最新データと分析結果を次のように報告した。
機能性素材の中でも、ヒアルロン酸やコラーゲンといった知名度の高い素材はそれぞれ100億を超える一大市場となっている。
この市場規模に到達するには健康食品に限らず、医薬品やコスメ、食品といった様々な分野で幅広く利用されていること、安定してリピートされる素材であることが条件となっている。
100億円以上の超メジャー素材を目指しても、実際は50億〜100億円規模にとどまっているものも多い。
例えば、医療・美容の両方でブームを起こしたプラセンタ。ブームは過ぎ、100億円以上の市場規模は容易ではない。
まずは10億〜50億円市場を狙う
健康食品素材の市場規模で最も多いのが10億〜50億円。グルコサミン、リコピン、ウコンなどがこれに該当する。
今後、機能性表示素材や新規素材でヒットを狙うなら、まずは目標を10億〜50億円とし、知名度・市場規模ともにこのゾーンを狙うのが良い。
今後5年で市場が伸びそうな成分としては、疲労回復成分として知られる「イミダゾールペプチド」、血糖値の上昇抑制作用で知られる「サラシア」。
また、腹持ちの良い「ホールフード」又はスーパーフードとして人気上昇中の「チアシード」、日本国外からも注目度の高い「ナットウバイオエキス」などがある。
すでにこれらは10億円規模を突破しているが、現状の市場ニーズとマッチしているため、今後まだまだ伸びそうだ。
ロコモ&関節対策素材の伸びが予測
市場ニーズ別に見ると、105〜120%程度の伸びが予測されるのが「グルコサミン」や「コンドロイチン」といったロコモ&関節対策素材。
また、「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」などの美容訴求素材、「ビルベリー」や「アスタキサンチン」などのアイケア対策素材が引き続き伸びるであろうと予測される。
120〜130%程度の成長が見込めるのが、「DHA」や「EPA」などの生活習慣病対策素材に、「イミダゾールペプチド」や「アルギニン」などの疲労回復素材。
また、「イチョウ葉エキス」や「ホスファチジルセリン」といった脳機能回復系素材もさらに成長しそうだ。
そして、130%以上とまだまだ大きく市場を伸ばすと予測されるのが「ラクトフェリンや機能性乳酸菌」といった整腸や免疫系素材、「ギャバ」や「テアニン」といった睡眠対策&ストレス対策系素材。
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