5000種類以上の真菌中草が存在
1999年、日本で北虫草に関する書物『新漢薬 北虫草の凄さ!』が刊行された。その中で、北虫草が冬虫夏草を超える成分を有することが紹介されている。
それまで冬虫夏草と北虫草はほぼイコールと思っていた人たちには衝撃だった。
冬虫夏草も北虫草も「真菌中草」と分類される。昆虫に寄生し、昆虫の体からきのこを生やす菌類で、世界には5000種類以上の真菌中草が存在しているといわれる。
中でも、楊貴妃が愛用していたとされる冬虫夏草は、健康食材として人々に長く食され人気も高い。ここ20年でその価値はさらに高まり、価格が高騰しているため、現在は一般の人々になかなか手に届かない食材となっている。
北虫草、「虫草素」など優れた成分が高含有
一方、北虫草は「サナギタケの冬虫夏草」ともいわれ、成分は冬虫夏草と同じため、近年は冬虫夏草の代用で薬用や健康食品として利用されてきた。
現地では冬虫夏草と北虫草は同じと考えられていた。しかし北虫草の研究が進むにつれ、有効成分の「虫草素」が北虫草の方が含有量が多いことがわかってきた。
「虫草素」とは真菌中草に含まれる成分で、異常な細胞の分裂や成長を抑制、血糖値を低下、免疫を高める、新陳代謝の促進、活性酸素除去、といったさまざまな有効性が報告されている。
また、北虫草は、ビタミンDの前駆体、19種類のアミノ酸や12種類のビタミン、17種類以上のミネラルを含み、スーパー食材として注目されている。
北虫草、冬虫夏草を凌ぐ人気
北虫草の人気が冬虫夏草を凌ぐのは優れた栄養価だけではない。天然の冬虫夏草は生産量に限界がある。また、環境汚染から天然といって必ずしも良質なものではないという懸念も高まっている。
しかも冬虫夏草は人工的に育成することが難しい。一方、北虫草は「固体栽培」という方法により約60日で成熟子実体を育成することができる。
さらに独自のバイオテクノロジー技術で栽培された「IsoGreen北虫草」は、100%植物性であるため、昆虫や動物からの感染症の心配もない。トレーサビリティシステムも確立されており、長期服用や副作用の問題もない。
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