・「わくわく元気」「ひらめきイチョウ」など、不必要な健康増進を想起させる商品名もNG。
不必要な健康増進表記として「免疫力アップ」「スリム」「バストアップ」「バストのハリ」「肌(ハリ、シワ、美白)」「育毛、増毛、美毛」「滋養強壮」「勃起」「血管を柔軟にする、サラサラにする」などが含まれている。
・画期的なOK文言に「抗酸化」がある。サントリーの「セサミン」富士フィルムの「アスタキサンチン」が受理された。
・血流は難しいとされていたが「脳の血流改善」は受理された。
・味の素「カプシノイド」が「基礎代謝の向上」で受理された。
・リフレ「赤ぶどう葉由来ポリフェノール」が「夕方の脚のむくみ改善」で受理されたが、臨床試験の被験者が病者でないことの説明を入れた。
・頻尿は前立腺の病者扱いになるため現在のところNG。他にも、更年期障害(ホットフラッシュ、ほてり、イライラ)も病者扱いでNGとなっている。
一般食品も機能性表示で恩恵
このように、各企業がトライ&エラーを繰り返し、機能性表示が受理されるよう臨んでいる。
脂質はNGとされているが、2年かけてリン脂質の「ホスファチジルセリン」が受理されたことも業界ではニュースとなっており、「ナットウキナーゼ」の受理も可能性が見込めるとされている。
機能性表示にしたことで、コエンザイムQ10やギャバなどの体感しやすい素材はリピーターが増えて売り上げを伸ばしている。
また、野菜ジュースなども付加価値がある機能性表示の商品が伸びている。
他にも、原料メーカーだけでなく吉野家などの外食チェーンやマルハニチロ、江崎グリコなどの食品メーカーが特にこの制度の恩恵を受けている。
今年もまだまだ機能性表示食品が成長しそうだと展望をまとめた。
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