そこで注目なのが、アグアへという果実。アグアへはペルーのアマゾン川上流域で栽培されている果物で、現地では生食だけでなく、ジュース、スムージー、アイスキャンディー、果実酒などに加工利用されている。
アグアヘにはトリグリセリド、カロテノイド、多糖体などが豊富に含まれ、アマゾンのスーパーフルーツと呼ばれている。現地では「豊胸作用」があるとされ、日本のテレビ番組でも取り上げられ話題になった。
しかし、アグアヘに含まれるどの成分が豊胸や女性ホルモンに関与するのか、これまで特定されていなかった。
極めてマイルドなエストロゲン活性
しかしオリザ油化鰍ナは2年以上もアグアヘを研究し、関与成分がレスペフロリンと8-ヒドロキシホモプテロカルバン(8-HHP)であることを特定。それらが、いずれも女性ホルモン様成分であることを突き止めた。
この2つの成分の研究を行った結果、いずれもエストロゲンαレセプターへ結合することが解明し、しかもその結合力はイソフラボンより強力であるのに、プエラリアミリフィカとは異なり、極めてマイルドなエストロゲン活性で不正性器出血等を引き起こすリスクは極めて低く、安全性が高いこともわかった。
作用が非常にマイルドなため、乳がんや子宮内膜細胞に悪影響を及ぼす数値なども見られない。
そこで社内の女性ボランティア17名に対し、アグアヘエキス摂取後にQOLがどのように改善するかの試験を行った。
1日100mgのアグアヘエキスを28日摂取してもらったところ、摂取した群は体の痛み、活力、精神的QOKが有意に改善した。
アグアヘエキスは現代の中高年女性のニーズに応えられる成分であり、PMSの不快症状の緩和、閉経周辺期の不定愁訴の改善、閉経後の女性ホルモン補充など、いきいきとした女性の活動に役立つのではないかとまとめた。
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