またウサギの関節軟骨細胞でも炎症を促進する物質の発生が抑えられ、骨棘の発生が見られない、といった有効性が示されたという。
軟骨の保護にも優位性
変形膝関節症は、骨と骨の間にある軟骨がすり減り、摩擦が生じて炎症が起き、痛みや腫れが生じるもので、日本では1000万人〜3000万人の罹患者がいることが知られている。
欧米でも多くの人々が悩まされているが、症状が発症してしまうとなかなか改善せず、根本的な治療法もないため予防に力を入れるべき、とされている。
そのため、「OleoGrape-SEED」の有効性のエビデンスがもっと蓄積すれば、多くの人々の健康に役立つのではないか、という。
なぜ、「OleoGrape-SEED」が変形膝関節痛に効果的なのか、そのメカニズムについては、痛みを発症させる一酸化窒素のNOを抑制する働きや、炎症を起こす脂質PGEの生産を強く抑制するため、と考えられている。
痛みを抑制するだけでなく、軟骨の保護にも優位性があることや、グルコサミンよりも炎症抑制作用が強いことなども解明されつつある。
また植物由来の成分で細胞毒性試験でも安全性が高く確認されているという。
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