お茶、烏龍茶、紅茶に含まれるポリフェノールの抗酸化力を測定し比べると、テアフラビンの抗酸化力が最も高い。
紅茶、ストレスを軽減
紅茶には、テアニン、テアフラビン、カフェインなどの成分が含まれる。カテキンやテアニンの効果、カフェインとの相乗効果などで、紅茶には「ストレス軽減効果」があることが確認されている。
早稲田大学との共同研究で、紅茶のストレス軽減効果に関する試験を行った。
日頃ストレスを感じている健常な成人日本人男女(男性10名、女性11名)を対象に、紅茶エキスカプセル、またはプラセボのカプセルを摂取してもらった。
カプセルは1日に500mlの紅茶を摂取する計算になり、これを3週間、1日3回に分けて、ランダム化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験を行った。ストレス評価は「自律神経機能の評価」と「唾液」測定で行った。
その結果、紅茶エキスを摂取したグループはプラセボ群と比較し、自律神経機能のバランスが整い、緊張や不安の緩和、抑うつ・落ち込みの緩和などの効果がみられた。
さらに自律神経の中でも副交感神経の支配が強くなることも解明された。
紅茶、ストレスケアで訴求
近年は「ストレス社会」といわれ、ストレスによる精神障害や行動障害が激増し、さらにこれらの障害が労災認定されているケースが多発している。
機能性表示でも「ストレス」に関する表示商品は人気があり、食やセルフケアによるストレスマネージメントが注目されている。
まだ小規模の試験のため、今後、今回の試験をモデルケースとして大きな試験をし、データを蓄積していく必要があるが、「紅茶×ストレスケア」の訴求は違和感もなく、老若男女で受け入れられる。
紅茶の消費は成長を続けているため、今後はエビデンスの確立に努め、機能性表示の実現を目指したいとした。
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