「LB81乳酸菌(ブルガリア菌)」は、トクホ商品で、腸内細菌叢を整え、便秘を和らげる効果が認められている。また、近年は腸の中で「抗菌ペプチド」の発現を高め、腸のバリア機能を高めることが解明されている。
ストレスや老化で腸のバリア機能はダメージを受け、病原菌や有害物質の攻撃を受けやすくなるが、「LB81乳酸菌(ブルガリア菌)」の継続的な摂取により、腸のバリア機能が高まり腸の老化を抑制する可能性があるという。
NK活性を高め、風邪やインフルエンザの感染リスクを低減
「ブルガリア菌OLL1073R-1」については、「R-1」の愛称で周知されつつある。日本人の高齢者で長期摂取の試験も行っており、R-1の継続摂取でNK活性(免疫細胞)が高まり、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかるリスクを低減させることが報告されている。
またアスリートなどは激しい運動でNK活性が低下しやすいが、これもR-1の摂取で抑制できるという試験結果が得られているという。
未病の段階で病気を防ぐ
「ラクトバチルスガセリOLL2716とPA-3」の中でもOLL2716は「LG21」と呼ばれるもので、明治が保有する2500以上の株から発見された「ピロリ菌の抑制効果」が高いと乳酸菌である。
すでに胃に生息しているピロリ菌の増殖を抑制する作用や、ピロリ菌だけでなく薬剤による胃の炎症を改善する効果も報告されている。ただし、ピロリ菌を除去、除染する効果はないという。
PA-3は「プリン体と戦う」のキャッチコピーで知られる乳酸菌で、こちらも明治の保有する菌株の中から選び抜かれたもの。
PA-3の摂取で血清尿酸値の上昇が抑制することがヒト試験で報告されている。
しかし、もちろん高尿酸血症の予防には食生活の改善や適度な運動が不可欠である。ヨーグルトはあくまで食品であり薬ではないが、ヨーグルトの適切かつ戦略的な摂取により、未病の段階で病気を防ぎ、健康寿命の延伸に活用することは十分できるのではないか、とまとめた。
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